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2010年6月 1日 (火)

日本政治を考察する

日本は前近代社会である。よくて近代化社会である。近代化社会と近代社会は似て非なる社会である。このことを前提として、日本の政治を考察する。

日本の政治は、「党(クラブ・パーティ)」という近代政治理念がない。近代社会における「党」とは、あるコトバに共感を持った人々があつまる集団である。

しかしながら、前近代社会の日本の「党」は、見かけだけ近代社会を真似ての「党=あるコトバに共感を持った人々があつまる集団」であり、実際の本質は派閥の連合(同盟)組織でしかない。長年、一党独裁だった自民党がまさしく派閥の連合組織である。

みんなの党や社民党や共産党などの少数政党は、近代社会における「党=あるコトバに共感を持った人々があつまる集団」のように見える。しかしながら、やはり本質は派閥の連合組織の一員でしかない。

政治的見識のある国民の間で密かに語られている真実のコトバがある。「別働隊」というコトバである。この大メディアでは語られない「公然の秘密」である別働隊こそが、みんなの党や社民党や共産党などの少数政党が派閥の連合組織の隠された一員でしかないことを物語っている。

日本の政治と社会を考える時は、何よりもまず「党」主体で考えるのではなく、「派閥」主体で考えなくてはならない。そうしなければ、日本の政治と社会の真実が理解できないからである。

それでは次に、派閥の種類を考察する。派閥は大きく3つに分けることができる。

1つは、政党派の派閥である。政党派の派閥は庶民目線の選挙重視である。ドブ板選挙と呼ばれるように、庶民一人一人の生活や環境を重視する、庶民派の政治家を抱える派閥である。

もう1つは、官僚派の派閥である。官僚派の派閥はインナーサークルの既得権益重視である。法律を駆使して庶民から税金を取り、仲間内だけの利益を重視する、増税派の政治家を抱える派閥である。

最後の1つは、外圧派の派閥である。外圧派の派閥は国を商品として売って利益を出す合理主義の自己保身重視である。外国の利益を優先するかわりに金と地位を手に入れる、売国派の政治家を抱える派閥である。

民主党や自民党のような大きな党では、これら3派閥を抱える連合組織である。それぞれの考えや利益の対立や差異により、民主党や自民党などへ分散し連合しているだけである。しかし、やはり本質は党主体ではなく、派閥主体である。

日本の政治の対立は、この3つの派閥の争いである。時には手を組み、時には裏切る、闇の世界である。

普天間問題では、官僚派と外圧派の派閥が手を組み、政党派の派閥は敗戦した。政党派が次の戦いで、どのようにして官僚派と外圧派の派閥を裏切らせ、どちらと手を組むのか見ものである。

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